今回は前回構築したServersMan@VPSのVPS環境にSSHクライアントソフトでログインする手順を紹介します。
SSHクライアントソフトとはSSHという通信プロトコルを使用してリモート環境にログインすることを可能にするソフトウェアです。無料から有料までさまざまな機能を持ったソフトウェアが存在します。SSHクライアントは使用経験がある方は自身が使いやすいものに置き換えて設定を行ってください。当サイトでは私が主に使用しているRLoginというソフトウェアを使用した設定手順を紹介します。
RLoginにはインストーラーなどはありませんので任意のフォルダに解凍してください。解凍したフォルダ内に存在するRLogin.exeをダブルクリックすることでプログラムが起動します。
初めて起動すると上の画像のような画面が表示されます。Server Selectウィンドウ内の「新規」ボタンをクリックします。
するとServer New Entryウィンドウが開きます。この画面にリモート環境への接続情報を入力していきます。
ServersMan@VPSのVPSを申し込んだ際に送られてきたメールからリモート環境への接続に必要な情報をコピーしServer New Entryウィンドウ内に以下のように設定します。
- エントリー欄、タブ欄は自由に入力。
- プロトコルはsshを選択
- メール本文内の「IPアドレス(IPv4)」をコピーしてServer Address欄に貼り付け
- メール本文内の「rootユーザID」をコピーしてUser Name欄に貼り付け
- メール本文内の「rootユーザパスワード」をコピーしてPassword欄に貼り付け
- メール本文内の「SSH用ポート番号」をコピーしてSocket Port欄に貼り付け
- デフォルト文字セットはUTF-8を選択
以下はリモート環境に接続するために必須ではありませんが、RLoginを使いやすくするため設定します。ウィンドウ左のメニューでクリップボードを選択し、ウィンドウ内に以下のように設定します。
- 「左クリックの範囲指定だけでクリップボードにコピーする」をチェック
- 「右ダブルクリックだけでクリップボードからペーストする」をチェック
上記の設定を行ったら「OK」ボタンをクリックします。
すると最初に表示されていたServer Selectウィンドウに接続設定が出来上がりました。エントリー欄に入力した名前で出来上がるのと、複数タブ情報が出来上がるとタブ切り替えが行えるようになります。先ほど作成した接続設定をダブルクリックします。
入力した接続情報に間違いがなければ初回のみ公開鍵の確認というウィンドウが表示されます。「この公開鍵を信頼するリストに保存する」にチェックを入れ「接続する」ボタンをクリックすることで2回目以降はRLogin内に保存した鍵情報を元に接続を行うようになるためこの画面は表示されなくなります。
ここでもし一定時間経過しても接続されず、接続できませんでしたという旨のアラートメッセージが表示された場合は、VPS環境が停止しているか起動中の可能性があります。ServersMan@VPSの管理画面にログインし契約中サービス欄に表示されるVPS環境の状態を確認してください。起動状態のアイコンがOFFになっていた場合は「確認・変更」ボタンをクリックし遷移した先のページの仮想マシンの状態の「起動/停止」ボタンをクリックして起動しましょう。
正常にログインできた場合は以下のような画面が表示されます。上記手順によって、ローカルマシンからVPS環境に接続する設定が完了しました。2回目以降は初回に作成したログイン情報がRLoginのServer Selectウィンドウに表示されていますのでそれを利用すれば大丈夫です。接続を確認したコンソールは「exit」と入力して閉じるかRLogin自体の終了ボタンをクリックして閉じましょう。
次回はVPSの初期設定についてご紹介します。